“言葉で人を動かす力” 企業研修、就活セミナー
人気のコミュニケーション講師・松田青華さん
国家資格キャリアコンサルタント、法政大、明治学院大の体育会でも指導
関西外国語大学・大阪経済大学で非常勤講師を務める松田青華さんは、日本語表現を軸とした“人を動かすコミュニケーション”の専門家である。
AI(人工知能)が急速に進化し、定型業務は代替されつつある。
しかし、人を理解し、人を導き、組織を動かすコミュニケーションだけは、AIに任せることができない。
松田さんは、その「人の力」を研修という形で企業に提供している。
AI時代にこそ必要な“人間らしい言葉”
「どんな仕事をするにも『しゃべる』はめちゃくちゃ大事なんです。言葉に抑揚を入れないと、相手に届かないよ〜。言葉に『彩り』を与えることで、AIがしゃべるのとは違う『あなた』という存在が言葉の中に生まれるんです」
松田さんが追求するのは、単なる話し方ではない。
「自己理解=人間性」こそが、伝わる言葉の源泉であると彼女は語る。
「まずは、あなたという『在り方』がある。自己分析と、自己理解が大切で、『自分はどんな人だろう?』という自己開示のワークから始めています。そこを学ぶことで、あなただからこそ生み出せる『言葉』を届けることができるようになるのです」
自己理解の深化は、学生だけでなく、管理職・リーダー層の成長にも直結する。
「もう一度、逢いたい人」を育てる研修
松田さんの研修で生まれるのは、「この人と一緒に働きたい」「また相談したい」と思われる存在性だ。
これは、就職活動の面接対策にとどまらず、企業におけるリーダーシップ、信頼形成、チームビルディングの根幹となる。
「アナウンサーだけを育てているわけじゃないんです。私が教えている学生には教職に就くことを考えている子や、航空会社のCAになりたい子、営業やコンサルを目指している子もいます。その全ての職業において、『しゃべる』ことは大事です」
すべての職種の基礎であり、すべての組織課題に通じるのが“言葉の力”なのである。
組織課題の核心へ:心理的安全性・コンプライアンス・チーム力
大切にするのは「尊厳」の感覚だ。
「自己理解は全てにつながっていきます。自分が分かっていないと、他人を理解することもできない。コミュニケーションの核は『倫理』であり、人の尊厳を守ること。人はなぜ、挨拶をするか分かりますか? 相手に対して『(私の)存在が見えていますか?』という意思表示でもあるのです」
企業研修の中では、あえて“挨拶を無視される”疑似体験を行う。
「自分の尊厳が失われた時、人はどう感じるか。挨拶は相手に届かないと意味がないものですし、お互いの尊厳を守ることでもある。無視されたらどういう気持ちですか? それを知ることで、チームとしてどう築き上げていくかを考える作業に入る」
これは、心理的安全性の基盤であり、コンプライアンス違反の芽を摘み、チームの信頼構築に直結する“体験学習”である。
国内から世界へ——実績が証明する信頼
2012年、京都光華女子大学で「コミュニケーションが取れない子を育ててほしい」と依頼を受け非常勤講師に。
農林水産省からの要請で、国際園芸博覧会「フロリアード」のジャパンデーにも参加し、日本文化とコミュニケーション術を世界へ発信したこともある。
“コミュニケーション”という分野を、松田さんは確かな技術にまで昇華させている。
「単にコミュニケーションと聞くと、ふわっとした学問だな、と感じると思うんです。でも言葉にはいろんなテクニックがあり、『NO』を言う時の伝え方もある」
学生や若手社員には、人生をRPG(ロールプレイングゲーム)に例えて伝えている。
「アイテムをたくさん持っていた方が、自分の人生が有意義になりますよ。例えば、上司からパワハラをされた時にどうしよう? その時々の対応力を身につけておくことによって、人生をうまく生きることができる。アイテムを集めるようにコミュニケーション力を鍛えていくと、いつか自分の一部になる。まさに人生の翼だと思うのです」
(取材、構成=SUNLOGUE編集部)
■ 経営層・人事責任者の皆さまへ
松田青華さんの研修は、
“組織の人間関係を変え、成果を生むコミュニケーション”を提供します。
● 若手社員の離職防止
● 管理職の対話力向上
● 心理的安全性の醸成
● チームビルディング
● コンプライアンス意識の底上げ
● リーダー候補の育成
これら、企業が抱える本質的な課題にダイレクトに効く研修です。
「話し方」ではなく、組織を支える“人間理解”そのものを育てる講座です。
