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スポーツと勉強を両立した人に聞く「文武両道」 講演会、セミナーで話題のテーマ〈7〉

私立高校の授業料無償化で「文武別道」が進む今だからこそ伝えたい学ぶことの大切さ

私立高校の授業料無償化が全国的に進んでいます。

所得に関わらず進学時の選択肢が増えるメリットがある一方で、危機感を抱くような見方もあります。

特に私立高校はスポーツに特化したクラスと、勉強に特化したクラスに分ける傾向にあることもその1つでしょう。

昭和から平成にかけての時代は、勉強とスポーツを両立させる「文武両道」が美徳とされていました。

私立高校の授業料無償化により、今後さらに「文武別道」が進むなら、学力の低下が懸念されます。

学校教育の現場を見ると、少子化による「生徒の囲い込み」のため、私立高校や私立大学でスポーツ推薦の入学者が多く見受けられるようになっています。

「スポーツだけをしていればいい」という考え方は、例え競技力が向上し、プロの世界に飛び込むことができたとしても多くの不安が残ります。

スポーツ選手のセカンドキャリアを専門とする法人の担当者から、こんな話を聞いたことがあります。

「プロ選手が引退を迎えた時、次の仕事がなかなか決まらないこともあります。多くは力仕事か飲食店という選択肢しかなく、飲食店を始めても経営を学んでいないので失敗する人をたくさん見てきました」

これからの時代は、スポーツ選手も自ら「学ぶ」ことが必要です。

サッカー森岡亮太、橋本英郎、一般入試で早稲田合格した野球の岡田彰布、ラグビー吉野俊郎、京大コーチ志村大智

サッカー元日本代表の森岡亮太さんは、京都の久御山高校からヴィッセル神戸入りしました。高卒ですぐにプロの世界に入るのは順応するのに大変な努力があったはずですが、厳しいプロの練習をこなしながら早稲田大学人間科学部のeスクール(通信制)での勉強を両立していました。

同じくサッカー元日本代表の橋本英郎さんは関西屈指の名門である天王寺高校に通いながらガンバ大阪ユースで活動。プロ入りとともに大阪市立大学(現大阪公立大)経済学部で学んだのは有名です。

プロ野球阪神タイガースで監督を務めた岡田彰布さんも、北陽高校(現関大北陽)から一般入試で早稲田大学へ。

ラグビー元日本代表でサントリーを初優勝に導いた吉野俊郎さんは、茨城の公立高校である日立第一高校時代に花園に出場。正月まで部活動をしながら、一般入試で早稲田大学に入学し「ワセダの三羽烏」として大学ラグビー全盛の時代に活躍したスター選手でした。

そして京都大学ラグビー部でコーチを務める志村大智さんは、ラグビーと受験を両立しながら京都大学に合格。今もなおラグビー部のコーチとして指導にあたっています。

文武両道を貫いてきた人はやはり、競技を終えた後のセカンドキャリアも充実しています。

教育現場が転換期を迎えている今だからこそ、SUNLOGUEではスポーツと学びの両立を伝えていきたいのです。

 

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