逆境を乗り越えた人に聞く「諦めない心理」 講演会、セミナーで話題のテーマ〈8〉
怪我と戦ったラグビー大畑大介さん、育成降格経験した元阪神の狩野恵輔さん、苦境を糧に代表入りした李忠成さん
苦境を乗り越える方法。
スポーツやビジネスだけでなく、人生においても大きなテーマになります。
多くの人は途中で諦めてしまった経験があるのではないでしょうか。
高すぎる壁を目の前にすると、挑戦する意欲が削がれてしまうことがあります。
ただ、超一流を目指してきたスポーツ選手には、時には失敗や挫折があったとしても、這い上がってきた経験があるのです。
ラグビー日本代表で世界記録となる69ものトライを挙げた大畑大介さんは、2007年のワールドカップ前にアキレス腱を断裂。それでも大舞台に立つことを諦めず、必死の治療とリハビリを続けながら1度は復帰しますが、再び反対側のアキレス腱を切ってしまいます。
大学時代に日本代表入りしたスター選手の現役生活の晩年は、泥臭く、ボロボロになるまで戦い抜く「諦めない心理」が宿っていました。
2017年に引退するまで14年間、プロ野球・阪神タイガースに在籍した狩野恵輔さんも「いい時」よりも「逆境の時」の方が長かったでしょう。プロ初安打を放つまでかかった時間は4年。捕手としては矢野輝弘(現・燿大)さん、城島健司さんらがいて、出番を得ることは容易ではなく、育成契約への降格も味わっています。
プロ生活14年で安打は200本。脚光を浴びた瞬間は少なくても、決して腐ることなく、ファンの記憶に残る選手でした。
サッカーの李忠成さんも、屈辱や苦境を糧にして日本代表になった選手です。ユース(高校年代)からFC東京のトップチームに昇格した1年目、プロでの居場所を見つけられず、強化部に「もう僕は辞めます」と告げたことがあったそうです。どん底から、代表にまでなった人の「思考法」とは、どんなものでしょうか。
大怪我を負ってもラグビー界で生きる竹田祐将さん中川将弥さん
ラグビー・リーグワンの九州電力でアシスタントコーチの竹田祐将さんは、花園近鉄ライナーズに在籍した時、練習中に頚椎損傷、上位頚椎亜脱臼の怪我を負ったことで現役引退を余儀なくされました。それでもラグビーに携わっている理由を「自分のようなアクシデントをスポーツ界から少しでも減らしたいから」と言います。
竹田さんと同じ高校(御所実業)出身の中川将弥さんは大学4年のリーグ戦で頚椎損傷の大怪我で車椅子生活になっても、不屈の闘志で現役復帰を目指してリハビリを続け、絶望的な状況から1人で歩けるまでになりました。
1つのことをやり遂げた人には、逆境から這い上がろうとする「諦めない心理」があります。
彼らが歩んできた道のりや、その時の考え方を聞くことで、今まで見えなかった世界が広がるかも知れません。
それはスポーツだけでなく、ビジネスや学校生活、人生においても大事な道標になるでしょう。
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